ヒアルロン酸
○ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸の最大の特徴は保水力で、細胞の一つ一つに充分な水分を蓄え、弾力とツヤのある肌を取り戻します。
つまり、皮膚細胞の水分を保持する役割を果たすのがヒアルロン酸です。ヒアルロン酸が減少してしまうと水分も同様に減少し、カサカサの角質となって表皮に現れてしまうのです。
人間は70%が水分でできています。その水分の多くは、ヒアルロン酸やコンドロイチンなどのムコ多糖類によって流出しないように守られています。
赤ちゃんの時は、体重比に占める水分の割合が多く、ヒアルロン酸とEPAの分泌が多いため水々しい肌を保っていられるのです。
ヒアルロン酸は1gあたり約6000mlの水分を保持する能力があります。また、70兆といわれる細胞間の体液を構成する主役であり、その保水能力は驚異的です。
体内の水分が減少することによって、しわやたるみの原因となるので、ヒアルロン酸はアンチエイジング効果として期待されています。
美肌に不可欠であるものとして有名なのが、コラーゲンです。ヒアルロン酸は、そのコラーゲン組織が崩れないように支えているエラスチンを結びつける働きをしています。
また、ヒアルロン酸の保水力が、コラーゲンを守る役割をしています。
また、保水力を高めることで肌のハリを保つだけでなく、ヒアルロン酸は血管中にも存在しますので、サラサラの血液を維持するためには、ヒアルロン酸は不可欠なのです。
ヒアルロン酸は体内の大部分に存在しており、酸素や栄養を運んだり、あるいは老廃物を除去したり、人間が生きていくうえでは欠かせない物質です。
赤ちゃんや子供の頃に十分にあった水分、つまりヒアルロン酸が、20歳以上になると体内のヒアルロン酸量は子供の5割から3割程度しかなくなってくるといわれています。
特に皮膚におけるヒアルロン酸量は子供の20分の1にまで減るとも言われています。
歳をとると、お肌のハリがなくなったり、関節が痛くなったりします。これはヒアルロン酸が不足しているからなのです。効果的なアンチエイジングとして、ヒアルロン酸を充分に摂取することが注目されています。
ヒアルロン酸は、体内ではへその緒(臍帯)や目、皮膚、関節などに存在するゼリー状の物質です。 目の硝子体に含まれるヒアルロン酸は、緩衝作用や組織形状の維持などの役割をします。 関節には関節液という潤滑油の働きをする液体があり、ヒアルロン酸はその中に含まれ、クッション作用をしています。
最近の化粧品にはヒアルロン酸が含まれているものが多いですが、これはヒアルロン酸を低分子化し肌に吸収されやすく加工しています。
しかし、皮膚からのヒアルロン酸摂取は、表皮のみの潤いを補給するにとどまってしまうので、サプリメントなどの経口摂取によって充分な量を摂取することが大切です。
ヒアルロン酸は代謝が早く、毎日のようになくなっています。加齢のために減少するヒアルロン酸を補給するには、毎日摂取することです。